模型を楽しむ
模型を楽しむ


模型を楽しむことはそもそも
手間なことをやっています。
めんどくさいことをやっています。
なぜそこまでやるのかといえば、
再現してみたいものがそこにあるからです。

プラモデルキットが無ければ
木を削っても良いわけです、
紙で作っても良いわけです。

プラモデルがあるから作るのではなく、
模型で再現したいものがあるからです。
だから手間をかけ、
工夫して好んで苦労するのです。

気軽に楽しむにはキット選びからといいましたが、
そもそも自分なりの模型を楽しむには
苦労してでも再現するために、
資料集めや、実物のリサーチを行い
自身にとって形としたところを押さえ、
本体の形をつくり、
パーツが無ければパーツを作り、
組み立てていきます。

もともとそのようなものであるとの前提なら
キットがあるだけでもうれしいものです。
後は自分なりの料理をすればよいわけですから。

どんなに的確で精緻に作られている作品も
もとは基本工作からです。
そこを押さえられれば後は
楽しいモデリングライフが待っています。

そして大切なのは工作や塗装の仕上がりが
自慢できるのもであっても、まずは模型として
再現したい思いがあって制作しているのか。
形にしたいアイテムなのか、
実物がまず好きでその好きな対象を模型にするのが
趣味としてのモデリングライフです。
その模型を作っている間は
その対象物の実物のドラマを描いているはずです。
それを思い入れと言うのかもしれませんが、
完成して並べられたものの内その奥にドラマが見えてきます、
それは作品といえましょう。

美しく仕上げられていてもそこに
思いが見えなければ単に完成品にしか見えません。

同じモデリングライフを楽しむのなら、
苦労してでも思いをこめて制作するほうが喜びは残ります。



                              風の友

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